2月のある日、
卒園を控えた5歳児保育のこども達が
弊社に遊びに来てくれた。
保育園ができた年に入園し
生まれてから
ここでほとんどを過ごしてきた子ども達である。

 

子ども達を迎えるにあたり
5歳の子ども達は
どんなものを準備したら
建築という仕事をわかってくれるかなと
考えてみた。

 

2013年に茅ヶ崎市美術館で共催した“建築で知るちがさき展”では
子ども達が模型の周りに集まる姿があった。

 

ということで、
大きなものから小さなものまで
いろんな模型を並べてみることにした。
設計という仕事が少しでも伝わるように
細かい文字がたくさんかかれた
詳細図面も用意してみた。

 

当日、
あつまってきた子ども達は
案の定模型の周りにあつまり、おしあいへしあい。
どうやってこんな大きなガラスを運んできたのか。
どうやって取り付けたのか
矢継ぎ早に質問が飛んできた。
設計という事よりも
工事の過程に興味があるようだった。

 

子ども達はよく考え、よく見て
沢山質問をしてくれた。
そのほとんどはとても新鮮なものだった。

 

見学後、園歌のプレゼントと
保育の時間に一所懸命書いてくれたという
お手紙をいただいた。

 

こちらもお土産に
家の形に切りだした積み木をプレゼント。
ずっと覚えていてくれるといいな。
また遊びに来てくれるといいな。

 

設計をしておしまい。
ではなく、
その後そこで育ったこども達とこうして交流ができることは
地域の会社として、長く根付きながら
生みだした作品ひとつひとつを
地域の人たちと一緒に育むことができる環境にあるからである。

 

そんなことを目指して茅ヶ崎の地に開業した
この会社の理念そのものを実現できた一日でもあった。