敷地は、昭和初期に建てられた別荘の一郭にあり海から近く、松林が続く茅ヶ崎らしい風景を色濃く残している場所です。別荘を壊して分譲地とすることになっていたものを止め、別荘を残す計画を提案しました。老人福祉施設は周囲に対して閉じがちですが、大開口を設け積極的に開く設計としています。内部は固定的な部屋ではなく取り外し可能な間仕切りとし、周囲に活動の様子を見せ、見た人の興味を引き意欲をそそることをねらっています。毎日通る小学生と仲良くなる利用者がいたり、見守り見守られるゆるやかなコミュニティーが育まれています。